#22 ガレージセールはじまる バックパッカーブログ

いきなり発生した食材盗難騒動。

ユキが犯人ではないことに安心しながらも、友達が犯人だったことに驚きを隠せなかった。

今日は友達に問い詰めようと考えるも、突如ガレージセールが始まりだす。

 

 

今日もいつものように自然に目が覚めるまで3人が川の字状態で寝ていた。

今日はヨハンナが友達になぜ食材を盗んだのか問いただす予定だった。とにかく自分としては安心して残りの日々をオロンガポで過ごしたいだけだったので、彼女たちに任せることにする。

 

ほどなくして、普段通りに友達がやってきた。

普通に来れる友達の神経を疑いつつもヨハンナがタガログ語で話している。

友達は最初のうちは、聞く一方だったけど次第にヒートアップしてくる。言葉がわからないので内容を理解することはできなかったが、相手が怒るのだけはおかしいことは理解できた。

最終的にその友達は帰っていったので様子を伺う。

自:「なんか怒ってたけど結局どうだった?」

ヨ:「本当に腹が立つよ。時々彼女は洗濯や食器洗いの手伝いをしたから飲み物もらっても当然でしょって言ってきたよ」

自:「なんで当然なんだよ。ヨハンナがお願いしたんじゃないんでしょ?」

ヨ:「そうよ。でも手伝ったのに何もくれないから盗った」

仮に自分が日本人じゃなくても理不尽なことは誰がみても明らかだ。

自:「まあいいや。とにかく俺はのんびりしたいからもう問題は起こさないでよね」

そういってとりあえずはケリをつけた。

 

それ以外はいつもと変わらない時間を過ごせていたはずだった。

昼過ぎくらいだろうに、新たな友達ケビンがコテージにやって来た。手にはウィスキーの瓶を持っていた。

当然のように、一緒に飲もうと誘いを受ける。

ヨハンナは二つ返事で一緒に飲みだし、自分も誘われるまま仕方なく付き合うことに。

お酒は甘いものしか飲まないので気が進まなかったので、少しずつ飲むことにするがケビンは来る前から出来上がっていてかなり上機嫌だった。

それは問題なかったのだが、酔っ払い特有の同じことの繰り返しで退屈していた。

ヨハンナが席を外した隙を伺っていたのかケビンが驚きの提案をしてきたのだ。

ケ:「ところでお前は俺の手料理を食べたいか?」

自:「料理作れるの?いいよ。じゃあ今度食べさせてよ」

ケ:「OK。じゃあ俺に2,000ペソよこせ。明日の朝、市場で新鮮な魚と豚肉を買ってきてやる。そして昼ご飯を作るからさ」

自:「なんで2,000ペソもするんだよ。高すぎだろ」

ケ:「美味い料理が食べたいんだろ?任せとけよ。それより早く2,000ペソ持ってきてくれよ」

よくも平然と友達からボッタくりができるもんだと感心しながらも、これ以上付き合うとろくなことがないのでヨハンナにバトンタッチする。

自:「おーいヨハンナ。ケビンが俺からお金盗ろうとしてるから相手してくれ。俺はもう面倒臭いから海に行くよ」

そういって、ポンとケビンの肩をたたきながら笑顔で日本語で伝える。

自:「お前も金だけが欲しいヤツだろ。自分でしっかり働けよ」

こういう場合は他人が理解できない言葉を喋れると都合がいい。捨て台詞を吐いてスッキリしたので海にいるユキと遊ぶことにした。

今日もユキに泳ぎの練習を教えてあげたり、フィリピンのかき氷「ハロハロ」を食べたりと楽しい時間を過ごす。

ひと通り遊び疲れたのでコテージへ戻るとまたもや信じられない光景があった。

我が家の庭にクーラーボックス、オーディオコンポ、タンス、大型のウォーターポットが並んでいてそれを囲むようにヨハンナと友達が話しをしている。

ここ数日で嫌な経験をしていたので、この光景を見た瞬間にまたかと思っていた。

自:「変なこと聞くけど、何してるの?」

ヨ:「友達がいらなくなったものをあなたに売ってくれるから見てるの。ポットがあれば氷を入れて冷たい水が飲めるでしょ」

自:「誰が冷たい水飲みたいっていった?俺が買っても帰るときどうするの?」

ヨ:「大丈夫。マニラに持って帰るから」

自:「あのさ。結局ヨハンナが欲しいだけでしょ。俺は何もいらないから怒る前に帰らせて。じゃないと直接俺が話しするよ」

少しでも笑顔を見せると相手がしつこくなるのは分かっていたので眉をひそめながら睨むように伝えるとヨハンナも察したらしく、それ以上は食い下がってこなかった。

それでもその友達は勘が鈍くて直接聞いてくる。

友:「アキラ。これは新品だけどあなたには安くしてあげるよ。500ペソでOKよ」

自:「なんで俺が買うの?俺は旅行者って知ってるだろ。それともずっとこのウォーターポットを持って旅するのか?そんなのクレージーだろ」

ちょっと強めの口調で一喝したので驚いたのかその友達から笑顔は消えていた。

ヨハンナの友達なのでこちらも仲良くしたかったが、こんな姑息な方法でお金を得ようとする根性が気に入らなかった。

そして同じトーンでみんながいる前でヨハンナに釘を刺す。

自:「いいかヨハンナ。俺の金はヨハンナの金じゃない。買いたければ自分で払え。あと絶対に俺にお金を要求するヤツを連れてくるな」

 

せっかく楽しい思い出をつくろうと思ったオロンガポ。ここでは嫌な思い出はつくりたくはない。

しかし、住人の自分を見る目が変わりだしているのは明らかだった。

このままじゃマズい。夜になってヨハンナに改めて注意をすることに。

自:「せっかく海に来て俺は楽しいんだから、もう友達にこの中に勝手に来ないようにして。ここはヨハンナの家じゃなく、俺が借りてる家なんだから」

ヨ:「うん。わかった。私も少し面倒臭いからいいよ」

そんな面倒臭いヤツがお前の友達だろと言いたかったが、ぐっとこらえた。

明日からは静かな日々を過ごせると。